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レポート

グローバル保険市場

本インデックスはマーシュ独自の指標であり、契約更改時の企業向け保険料率の変化を示しており、世界の主要保険市場の状況を映し出しています。

4%

Global commercial insurance prices rose by 4% in the first quarter of 2023.

22%

The pace of rate increases slowed for the eighth consecutive quarter; global composite increases peaked at 22% in the fourth quarter of 2020.

グローバル保険市場インデックス:2025年1-3月(第1四半期)

保険会社間の競争の激化により、2025年1 -3月期は、グローバルベースでの企業向け保険料率の動向は、米国の賠償責任保険の料率を除き、平均して低下の傾向となりました。予期せぬ事態がない限り、この傾向は継続し、保険会社間の競争はさらに激化すると予想しています。

マーシュのグローバル保険市場インデックスによると、2025年1-3月期のグローバルベースでの企業向け保険料率は前年同期比で3%の低下となり、7年間にわたって上昇を続けてきた保険料率が2024年7~9月以降、3期連続で低下しました。賠償責任保険を除く、すべての地域および種目において、料率の低下が見られたことは、顧客にとって好材料となりました。

こうした保険料率の動向は、大規模な災害の発生や、または大規模災害からの連鎖的な事象により、予期せず急変する可能性を視野に置いておくことが重要です。たとえば、北米の熱帯低気圧/ハリケーンシーズンには毎年注意が必要です。

多くの顧客は前四半期(2024年10‐12月期)に、保険料の低下と補償範囲拡大の両方において有利な状況でした。また、主要保険会社は、再保険価格を含めて意欲的な成長目標を掲げ、概ね順調な事業環境でした。

一方、米国の賠償責任保険は保険料率が 8% 上昇したため、グローバル市場の総合的な保険料率における 4% の上昇に大きく影響し、他の種目とは別の傾向を示しました。要因としては主に請求金額の高さと陪審員による非常に高額な判決額により、引受キャパシティが逼迫したため、保険会社は引き続き保険引受枠の縮小を継続しました。米国の賠償責任保険市場の状況は、他の地域の保険料率や補償範囲にも影響します。

米国の財物保険が 9% 低下したことを受け、米国の総合的な保険料率は 1%低下しました。財物保険において、パシフィック地域は8%の低下、英国は 6%の低下、その他の地域は一桁台前半の範囲で低下し、グローバル市場における財物保険の総合的な料率は 6%低下しました。

各種目の保険料率の低下傾向は、一部の地域では前四半期と比較して緩和または安定化しました。例えば、金融・プロフェッショナル分野の保険料率は、グローバル全体では前四半期と同じ 6% の低下となり、サイバー保険の保険料率は、前四半期の 7% の低下と比較し 6% の低下となりました。

保険会社間の競争が高まり、顧客にとっては保険料だけでなく契約条件においても有利な環境となりました。また、保険仲介会社と連携することで、近年の保険内容と比較して、補償範囲を拡大できる分野を特定するなどの選択も可能です。

マーシュでは、お客様が十分な情報に基づいた意思決定を自信を持って行えるよう、支援してまいります。これらのレポートが、お客様および企業の意思決定を支え、今日の変化が激しい市場状況や国際情勢に適応する一助となれば幸いです。詳細については、マーシュの担当者までお問い合わせください。

-John Donnellyマーシュ、グローバル・プレースメント部門 統括責任者

2025年第1四半期

グローバル保険市場:保険会社間の競争激化により保険料率が低下

マーシュのグローバル保険市場インデックスによると、2025年1-3月期のグローバルベースでの企業向け保険料率は3%低下となり、7年間にわたって上昇を続けてきた保険料率が3期連続で低下。

継続する保険会社間の競争激化が主な要因となり、賠償責任保険を除き、すべての地域および主要な保険種目において、世界的に保険料率が低下。

総合的な保険料率は、英国は6%低下、パシフィック地域は8%低下と大きな低下率が見られましたが、米国は1%の低下。

保険会社間の競争が激化する中で、顧客はより有利な契約条件、補償範囲の拡大、および自家保険やキャプティブ保険などの代替的なリスク移転ソリューションを検討。

グローバル保険市場:2025年1-3月(第1四半期)

グローバル保険市場における保険料率の推移

Key highlights

Regionally, composite pricing increases for the fourth quarter were as follows:

4%

United States

3%

United Kingdom

5%

Continental Europe

8%

Latin America and the Caribbean

1%

Asia

7%

Pacific

*注: 本レポートの保険料率水準や保険料率の動向は、特に記載のない限りすべて平均値です。レポートの記載を簡易化するために、保険料の動向に関するすべてのパーセンテージを最も近い整数にしています。

グローバル保険市場における国別保険料率の推移

グローバル保険市場における総合的な保険料率の推移 -主要保険種目別 

  • 財物保険の保険料率は、グローバル市場では6%の低下となり、各地域によって差が見られました。米国およびパシフィック地域は9%と最も大きく低下し、英国は 6%の低下、その他の地域は 1 桁台前半の低下となりました。
  • 賠償責任保険はグローバル市場で 4% 上昇しました。これは主に、主にエクセス/アンブレラの料率に牽引され、米国で 8%上昇したことが要因です。各地域では、-2%から2%の範囲の推移となりました。
  • 金融・プロフェッショナル分野の保険料率は、グローバル市場で6%の低下となり、英国およびパシフィック地域では10% の大きな低下が見られ、各地域でも低下しました。
  • サイバー保険の保険料率は 6%の低下となり、欧州で 10% の低下、また各地域でも低下が見られました。